薬師如来は、東北瑠璃光世界の教主で、12の誓願を
発して衆生の病を除き、現世利益を人々に施すほとけ
である。我国では、遅くとも奈良時代頃から人々の信仰
を集めてきた。
通常、その像容は薬壺を持つ姿で表現されるが、古くは
左手を垂らして掌を前に向ける施無畏印、右手は肘を曲
げて胸の前にあげ、掌を前に向ける与願印の相をとる。
西福寺本尊薬師如来像は、柄衣が両肩を覆う、いわゆ
る通肩の着衣形式で、左手は垂らして軽く肘を曲げ、掌
を前に向けて指を伸ばし、薬壺を持つ。右手は肘を曲げ
て胸の前にあげ、掌を前に向けて、両足を揃えて立つ姿
で表され、いわば古様を示している。
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